銅板落し(どうばんおとし・ドウバンオトシ)
銅板落し(表)
銅板落し(裏)
銅板落し(どうばんおとし・ドウバンオトシ)とは、茶室の水屋(みずや・ミズヤ)に設置される流し、シンクのこと。茶道をされている方は「水皿(みざら・ミザラ)」と呼ぶことが多いと思います。
一般家庭の台所の流し、シンクと同様に、銅板落しの底部には排水口があり、排水口は排水管に接続されます。
銅板落しの素材には銅を使用します。茶室は光り物を嫌うので、すぐに酸化し錆びる銅が良しとされ古くから使われています。
・・・・水屋(みずや・ミズヤ)とは・・・
水屋とは茶室の台所にあたる部分のことで、ここで茶事の準備や後片付けをします。
銅板落しと水屋
簀子の下に銅板落しが隠れています。簀子の上方右側に水栓があります。
右の写真は水屋を正面から見たものです。最下部(床にあたる部分)に竹簀子(たけすのこ・タケスノコ)が敷かれており、写真からは分かりませんその下には銅板落しがあります。
竹簀子の上方には水栓(すいせん・スイセン)が設置されています。
※水栓‥‥蛇口のこと
茶事の際は竹簀子の上に水壺等の道具を配置して茶碗などの茶道具を水で濡らしたり洗ったりします。
水は簀子の竹と竹の隙間を通って銅板落しに落ち、底部の排水口から排水される仕組みです。
流しの高さ
一般の台所の流し(シンク)は立ったままの作業を前提として床から70cm程度の高さに設置されますが、 水屋では正座の姿勢で作業を行いますので流し(銅板落し、水皿)の上端(じょうたん)が床のラインに位置し、床下に流しが埋まっています。
銅板落しの寸法
寸法例
寸法をご指定いただいた上で製作する受注生産品です。下表は寸法の一例です。
銅落しの寸法はそれぞれの水屋に合わせて決定されるので、銅板落しの寸法が先に決まっていてそれに合わせて水屋を設計するケースはあまりないように思います。 そのため実際にはこの表と全く同じ寸法になることは少ないです。(銅板落しの寸法を決めるのは弊社ではなく水屋設計者様となります。)
銅板落し(どうばんおとし・ドウバンオトシ)
寸法例 | |
---|---|
間口(mm) | 奥行(mm) |
910 | 455 |
910 | 600 |
1365 | 455 |
1365 | 600 |
ご指定いただく寸法
赤文字の間口および奥行の寸法をミリ単位でご指定下さい。その他の寸法は青文字の通りです。
<銅板落し平面図1>
<銅板落し断面図1>
指定できる寸法(任意)
青文字の寸法は上図↑の通りですが、変更したい場合は希望の数値をお知らせください。
その際には下図↓の名称に対応させてお知らせください。
<銅板落し平面解説図>
<銅板落し断面解説図>
- 【解説】
- ●折込手前、折込奥、折込左、折込右‥‥竹簀子を置く部分の幅。折込(おりこみ)の上に簀子を直接置くのではなく、桟木を3~4本渡した上に簀子を置きます。
- ●高さ1‥‥竹簀子を置く部分の高さ。桟木を置いた上に簀子を敷きます。
- ●高さ1+高さ2‥‥銅板落しの底面までの高さ。(銅板落しの深さ)
- ●排水勾‥‥排水が流れやすいように排水口に向かってゆるやかに傾斜しています。
見積り・注文方法
御見積→ご注文の流れです。
1、メールまたはFAXで見積依頼書を送信ください。お電話でご依頼ただく事も可能です。
銅板落しの寸法に合わせた竹簀子も一緒に御見積可能です。
2、御見積書を返信いたします。
3、内容をご確認いただき、問題なければご注文のご意思をお伝えください。
※納期やお支払い方法等詳細は御見積書を御覧ください。
銅板落し(表)
銅板落し(裏)