透かし網代(すかしあじろ)、光天井(ひかりてんじょう)とは
透かし網代の花目編み
透かし網代とは、木材を細く切ったものを材料に使用し、隙間をあけて手作業で模様に編んだ物です。 網代のうち材料間が詰まっておらず、材料同士の間隔をとって隙間をつくるように編んだものをいいます。
編み模様の隙間(穴)から光が漏れることをいかし、裏面にプラスチック和紙やアクリルプレートを当て、照明や建具の素材として使用します。透かし網代は、屋内装飾の素材として使用することを想定して作られています。建築化照明の素材として天井に使用されることが多く「光天井」とも呼ばれます。
・・・建築化照明とは・・・
建築化照明とは、一般住宅の照明のように建物ができてから後付けする照明ではなく、建築物に組み込まれた照明のことをいいます。
例えば、天井面の全部や一部が乳白色のプレートになっていて、背後に光源が設置されており、天井面そのものが照明を兼ねているものを建築化照明といいます。
建築化照明が天井にある場合には光天井ともいいます。
・・・間接照明とは・・・
建築化照明を間接照明と言う方もいます。
間接照明とは、照らしたい物を直接照らすのではなく間接的に照らすことを言います。
もう少し詳しく言うと、照らしたい物に向けて直接照明の光を当てるのではなく、照らしたい物以外の物に光を当て、その反射光で照らしたい物を照らすことを言います。
実際には壁や天井に向かって光を当て、壁面や天井面からの光の反射を利用する場合が多いと思います。(それに対し、照らしたい物を直接照らすことを直接照明といいます。)
間接照明(や直接照明)は、照明器具自体の名前ではなく、物にどのように光を当てるかという照明手法についての呼び名です。
ですので天井や壁面が建築化照明の場合に、それが間接照明かどうかは個々のケースによって異なります。
透かし網代の特徴
透かし網代:四ツ目編み
透かし網代:三ツ目編み
本物の“木”を手作業で編み込んだものです。
材料間のあきを取る事できる模様と、そこを通る光が特徴です。
透かし網代と網代合板